災害対策ということで蓄電池が産業用施設で注目を集めています。蓄電池は年々性能が向上しつつ、導入費用も下落しているからです。単体でも十分に機能しますが、太陽光発電とセットで導入することでより効果的な災害・BCP対策に繋がります。
しかし本当に緊急時に役立つのか? 燃料式など他の自家発電装置とどういった違いがあるのか? イメージしづらいと思います。
そこでこの記事では災害対策としての蓄電池、太陽光発電のメリットや導入事例、などを解説しています。
災害時に蓄電池は本当に役立つ?
蓄電池は平時の際に電気を充電しておくことで、貯めた電気を有事の際など好きなタイミングで使用できます。災害対策として活用できるのはもちろん、停電になった場合でも、非常用電力として機能するため、BCP対策(事業継続計画))全般として有効です。
蓄電池には小規模な家庭用から大型の産業用まで幅広く存在し、一般家庭やコンビニなど小規模な建物なら4~10kWh未満の家庭用が一般的です。病院や小学校、工場など大型の施設では数十~数百kWhの産業用蓄電池が導入されています。
蓄電池の使用イメージと病院での事例を紹介
具体的に蓄電池がどのように役立つのか、病院での使用事例を紹介します。
まず蓄電池でどの程度の電力をまかなえるかは、蓄電池の容量しだいとなります。
容量10kWh(1万Wh)の蓄電池の場合ですと、消費電力40WのLED電球で250時間。消費電力500Wのパソコンなら20時間動かせます。
医療機器の場合は全ての蓄電池が対応しているわけではなく、リチウムイオン蓄電池が対応しています。蓄電容量2.2kWhで定格出力600Wという小型のものでも、人工呼吸器に約50時間、電力を供給可能です。
病院ですと患者様の命を繋ぐ医療機器や薬品の保存、電子カルテなどさまざまなケースで電気が必要になりますから、なにかあってからでは大変です。蓄電池のように、災害時でも電気を供給できる設備が必須でしょう。
蓄電池+太陽光発電で長期停電も対策
蓄電池だけでなく、太陽光発電も災害対策としては有効です。
太陽光発電は太陽のエネルギーを使って発電するわけですから、電力会社から電気の供給がストップした場合でも、発電設備さえ無事なら平時同様に発電可能です。
太陽光発電の発電量は?
太陽光発電の発電量は、発電する設備の容量に比例します。仮に産業用である大型の太陽光発電を導入したと仮定した場合。
20kWの発電設備なら年間発電量は20,000kWh。1日約54.8kWhの電力を発電可能です。この数値は、一般家庭が1日に使用する電力量の3~4日分に相当します。
※4人家族が1日に使う電気の使用量は13~18.5kWhが目安です
工場や病院、商業施設など大型の建物ですと電気の供給量が足りないと思うかもしれませんが、こちらはあくまでも20kWの発電設備を導入した場合です。
建物が大きいほど、大型の太陽光発電を導入可能です。導入する建物の費用を知りたい方はぜひ一度見積もりをしてみてください。
蓄電池なら太陽光発電のデメリットをカバーできる
太陽光発電のデメリットは、悪天候や夜間に発電量が低下してしまう点です。悪天候時でも昼間ならば、まったく発電しないわけではないですが、やはり不安な方も多いでしょう。
そこでおすすめなのが、太陽光発電と蓄電池のセット利用です。昼間や晴れの日に電気を貯めておき、悪天候や夜間は蓄電池にストックしておいた電気を利用することで、太陽光発電の弱点をカバーできます。
自家発電装置と太陽光発電+蓄電池を比較
非常時の発電装置といえばディーゼルエンジンなど、昔ながらの燃料式の自家発電も存在します。既に導入している建物も多いでしょうが、燃料式の特徴でありデメリットとして、燃料がないと発電できません。
短期間の停電なら問題ないでしょうが、震災や浸水など停電が長期間続くようでしたら燃料の確保が難しくなる恐れがあります。蓄電池も平時に貯めた電力を使うため長期間の停電には弱いのですが、太陽光発電は別です。
日光と発電設備さえあれば発電できますから、長期の停電にも対応できるというわけです。
また燃料式ですと振動による騒音や排気ガスの煙が発生しますが、太陽光発電・蓄電池でしたらこちらの問題も関係ありません。
太陽光発電+蓄電池のセットは今がチャンス
太陽光発電と蓄電池には災害対策としてさまざまなメリットがありますが、やはりネックとなるのが導入費用でしょう。しかし太陽光発電と蓄電池のセットを安く導入するなら今がチャンスです。
その理由をこれから3つ解説します。
①太陽光発電も蓄電池も年々価格が安くなっている
太陽光発電と蓄電池の両方を取り付けるとなると、費用が高額になってしまうと懸念してしまいますよね。しかし朗報です!
太陽光発電も蓄電池も、実は毎年価格が低下しています。
太陽光発電の設置コスト
蓄電池の設置コスト
仮に20kWの産業用太陽光発電と、20kWhの産業用蓄電池をそれぞれ導入した場合、
産業用太陽光発電は240~260万円、産業用蓄電池は300万円のため、設備価格は合計560万円ほどに抑えられます。
②災害対策できるものには補助金や税制優遇を受けられる
産業用太陽光発電と蓄電池にはそれぞれ補助金や税制優遇が用意されています。
産業用太陽光発電の補助金・税制優遇
産業用太陽光発電の場合、国も中小企業向けの優遇税制を用意しています。適用されれば節税に繋がりますので、ぜひ条件を確認しておきましょう。
また国ではなく地方自治体によっては補助金を用意しているところもありますので、ぜひお近くの自治体に確認をとってみてください。
産業用蓄電池の補助金
蓄電池は国と地方自治体ともに補助金を用意しています。国の場合、10kWhの蓄電池を設置する場合は最大25万円とのこと。ただ補助金は上限や期間が決まっていますから、導入時期を見極める必要があります。
③一括見積りで安く導入できる
引越し業者を選定する際は1社だけでなく、複数社から見積もりをとって引越し費用を安く抑えるのが主流となっていますよね。
同様に太陽光発電や蓄電池もまた、1社だけでなく複数社から見積もりを取得した方が、適切な料金価格で設備を導入できます。
当サイトではお客様のご負担を少しでも減らせるよう、太陽光発電と蓄電池のセット見積もりに対応しているため、料金が気になる方はお気軽に相場価格を把握してみてください。
事業者用の太陽光発電と蓄電池のセットを安く導入するには
太陽光発電や蓄電池の設置価格は、販売会社の仕入れ能力や設置する建物の構造に影響されます。安易な目安化はできない類の機材ですので、相見積もりで適正価格を探ることを強くおすすめします。
近年の日本では災害が多発しており、地震だけでなく台風や豪雨、浸水なども問題になっています。災害によっては電力会社からの供給が長期間ストップする恐れがあるため、長期の停電に備える必要があります。
太陽光発電+蓄電池のセットなら、太陽光をエネルギーとして長期間発電可能、悪天候や夜間では蓄電池にストックされた電力で補うことが可能です。
検討中の方はぜひ設置費用の見積もりなどを複数社からとり、お得に導入してみてください。無料で最大5社への見積り依頼はこちらです。
よく読まれている記事
【3分でわかる】2024年度 蓄電池の補助金はいくら?国と自治体の最新情報を解説!
【人気ランキング】2024年最新版!おすすめ蓄電池メーカー10選
蓄電池のリース・レンタルと購入はどっちがお得?メリットデメリットを比べて解説
東京電力の卒FITプランはお得なの?プランの概要や加入条件・年間収支を徹底解説!
エコウィルから買い替えるならこの4製品!価格や使い勝手を比較
蓄電池はやめたほうがいい8つの理由|後悔しないための完全ガイド