蓄電池の購入を検討するときには、それぞれのメーカーの特徴を知ってから決めたいですね。
太陽光発電の併用に強い蓄電システムや、補助金の対象機種となる「SII」に登録されている機種など、多様な選択肢があります。
ハンファQセルズのハイブリッド蓄電システムには、「HQJB-Aシリーズ」があります。このシリーズは、太陽光発電の電力を最大限に活用するシステムとして開発されました。
この記事では、ハンファQセルズのハイブリッド蓄電システムを取り上げ、その特徴や性能などを紹介します。
メリットとデメリットの両面について解説しますので、自分のライフスタイルに合うのかを検証しましょう。
ハンファQセルズとはどんな会社?太陽光発電の国内出荷数1位の実績も!
ハンファQセルズジャパン株式会社は、太陽光発電の輸入販売事業などを展開してきた会社です。1984年に韓国の大手企業「ハンファグループ」の日本法人として設立されました。
日本に向けては、外資系太陽光モジュールメーカーにおける出荷数で1位になったこともあるほど、広く取引されています。2018年12月時点で日本向けの出荷量は、累計で4.3GWです。
住宅への太陽光発電の設置数でも、4万6000棟を達成する実績を挙げています。
太陽光発電関連の実績を積み上げてきた会社による、住宅向けのハイブリッド蓄電システムといえるでしょう。
補助金対象に登録のハンファQセルズ蓄電システムは?
蓄電池の中にも補助金を受けられる機種とそうでないものがありますが、基本の基準は「Sii(一般社団法人 環境共創イニシアチブ)」に登録された機種であることです。
ハンファQセルズからは「HQJB-HA-PKG1」「HQJB-HA-PKG2」「HQJB-HA-PKG3」が登録されています。
ここからは、Siiに登録がハンファQセルズのハイブリッド蓄電システム「HQJB-Aシリーズ」について、主な特徴や強みを紹介します。
ハンファQセルズ「HQJB-Aシリーズ」の特徴・強み
これらの製品は、蓄電池ユニットとハイブリッドパワコン、DC/DCコンバータという複数の機器が詰まったパッケージ商品です。
ハンファQセルズの「HQJB-Aシリーズ」は、コンパクトなリチウムイオン電池を使った内蔵蓄電池で、屋内のみに設置できます。
96.5%と業界でもトップクラスを誇る変換効率を実現し、発電ロスが少なく太陽光発電から得られた電力を最大限に活用できるシステムです。
曇りの日などの発電量が少ないときでも、高い発電量を確保できます。
電気を使える目安として照明やテレビ、冷蔵庫など、合計で350Wの家電を約12時間稼働できるとしています。
また、前もって使いたい家電を指定し出力先を設定する「特定負荷型」システムになっています。
電気を供給する家電を限定するぶん安い費用で、災害などの非常時への備えになります。
ハンファQセルズ「HQJB-Aシリーズ」はどんな人におすすめ?
ハンファQセルズ「HQJB-Aシリーズ」に適したスタイルをまとめましょう。
- 外にバッテリーを置きたくない
- 家の外のスペースを広く保ちたい
- 太陽光発電の電気で効率よく自家消費したい
- 初期費用は安くしたい
蓄電ユニットが屋内据え置きタイプになっているので、外にバッテリーを置きたくない・屋外のスペースを残しておきたい人におすすめです。
再生可能エネルギーを無駄にしないために、できるだけ自家消費したい人におすすめしたい機種です。
太陽光発電で作った電気を夜間にも使えますし、蓄電のときに消費される電気を押さえられるので、発電した電気を有効活用できます。
さらに、停電時にはあらかじめ設定しておいた特定機器のみ使用できるタイプです。限られた電力を必要な家電に使えるので、コストを抑えて災害に備えたい人にもおすすめです。
急な停電が起こっても、蓄電ユニットがあれば、あらかじめ照明が使えるように設定しておくことで暗い中で過ごす不安がなくなります。テレビにつなぐこともできるので、非常時の情報収集にも重宝するでしょう。
ハンファQセルズの家庭用蓄電池の価格・保証・寿命は?
ハンファQセルズの「HQJB-Aシリーズ」に搭載されている蓄電ユニットについて、容量や保証期間などの内容を以下の表にまとめました。導入を検討する際の参考にしてください。
製品 | 価格 | 蓄電容量 | 保証期間 |
---|---|---|---|
HQJB-BU56-A1 | 非公表 | 5.6kWh | 10年 |
HQJB-Aシリーズの蓄電ユニット「HQJB-BU56-A1」には、システム保証期間があるほか、10年の損害補償も付いています。
損害補償は、落雷などの自然災害や盗難など、条件に当てはまるものについて無償で10年間補償されるものです。
サポートサービスも充実しており、トラブルが起きたときも安心でしょう。長期間に渡り運用する機器には、適切な補償が付いていることも大切なポイントです。
ただし、HQJB-Aシリーズの価格は明らかにされていません。そのため、正確な価格を知るには販売店へ確認する必要があります。
ハンファQセルズ「HQJB-Aシリーズ」のメリット・デメリット
ハンファQセルズのハイブリッド蓄電システム「HQJB-Aシリーズ」には、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
購入を検討する前には、メリットだけではなく、どのようなリスクがあるのかについても確認しておきましょう。
電力を効率的に使えることがメリット
ハンファQセルズのハイブリッド蓄電システムは、太陽光発電との相性がよく、発電した電気を貯めて効率的に使えるという大きなメリットがあります。
停電時にも、太陽光発電で発電した電力を使いながら、余った分は蓄電池に貯めておけます。
あらかじめ特定の家電のみ使えるように設定できるので、必要な機器を優先的に使えます。
電気を供給する家電を絞る蓄電システムには無駄がなく、初期費用が安くなります。
日本の顧客ニーズに合わせたサポート体制を取っているので、長期間安心して使えることも挙げられます。
太陽光発電と同時購入の場合は費用がかかる
ハンファQセルズのハイブリッド蓄電システムは、太陽光発電と併用したほうが大きなメリットを得られることが分かりました。
しかし、太陽光発電と蓄電システムを同時に購入すると、ある程度は高額な費用がかかってしまいます。地域の補助金などを積極的に活用していきましょう。
すでに太陽光発電を設置している場合には、パワーコンディショナーを買い換えなければならない可能性もあります。
太陽光発電のパワーコンディショナーはパネルよりも早く寿命を迎えるので、買い替えのタイミングを狙うのも一つの方法です。
ハンファQセルズのハイブリッド蓄電システムは価格が非公表で、一般的な相場が分かりにくいこともデメリットといえます。
購入・設置する業者によって、価格に数千円〜数万円もの差がでるケースがあるからです。
蓄電池を購入するときは、複数の業者から見積りを取って相場を把握するのが一般的です。
サービスの質も比較して、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
ハンファQセルズの蓄電池を安く設置するなら一括見積りへ
ハンファQセルズのハイブリッド蓄電システムは、停電時にも安心して使える優れた機能や性能を持っていることが分かりました。
しかし、導入したくても高額になりやすい設置費用を心配する人も多いことでしょう。
複数社を比較して安い見積りを提示した業者を選べる、「タイナビ蓄電池」の一括見積りがおすすめです。
一括見積りで選んだ業者からは、各家庭のライフスタイルに合う蓄電池を提案してもらえるので、ぜひ利用してください。
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