太陽光発電のFIT期間が終了するにあたり、数ある電力会社のうちどこに余剰電力を買い取ってもらうのがお得なのかを検討している人も多いのではないでしょうか。
「ミツウロコでんき」からも、卒FITプランが2つ発表されました。「ミツウロコでんき」の電気契約とセットで、買取価格がアップするプランもあります。
そこで、それぞれのプランの特徴と年間収支のシミュレーションを行い、自家消費とどちらがお得なのかを検証していきます。
太陽光発電で得られる電力をお得に活用するための参考にしてください。
ミツウロコの卒FITプランの買取価格と特徴
【基本買取プラン】
プラン概要:FIT期間が終了した家庭の余剰電力を買い取るサービス
買取価格 | 8.0円/kWh |
---|
特徴:沖縄を除く全エリアが対象で、電気契約をしていなくても申し込みができる
【ミツウロコでんきセットプラン】
プラン概要:ミツウロコと電気契約をした場合に適用されるセットプラン
買取価格 | 9.0円/kWh |
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特徴:買取のみプランよりも高く買い取ってもらえる
ミツウロコの卒FITプラン 詳しく解説!
ミツウロコの卒FITプランには、「ミツウロコでんき」の電気契約なしで申し込める「基本買取プラン」と、電気契約とセットの「ミツウロコでんきセットプラン」の2つがあります。
ここでは、各プランの詳細や買取条件について解説するので参考にしてください。
電気契約なしで申し込める!基本買取プラン
ミツウロコの「基本買取プラン」は買取価格が8.0円/kWhと設定されています。沖縄以外のエリアが対象で、他社と電気契約をしている人でも申し込むことができます。
このプランのように、契約条件が緩やかなプランの買取価格を下記に紹介します。ミツウロコの買取価格と比較してみましょう。
【契約条件がゆるい他社卒FITプランと比較】
- 東京電力「再エネ買取標準プラン」:8.0円/kWh
- 中部電力「シンプルプラン」:7.0円/kWh
- 関西電力「買取りプラン」:8.0円/kWh
- 出光昭和シェル「スタンダード買取プラン」:北海道・東北・東京エリア9.5円/kWh、中部・北陸・関西・中国・四国エリア8.5円/kWh、九州エリア7.5円/kWh
ミツウロコの基本買取プランは全国一律なので、地域によっては基本買取プランのほうが買取価格が高くなる場合もあります。九州や中部エリアの人は、単価の高いミツウロコでんきがおすすめです。
電気とセットでお得に売電!ミツウロコでんきセットプラン
電気契約とセットで申し込む「ミツウロコでんきセットプラン」の買取価格は9.0円/kWhで、沖縄以外のエリアを対象としています。「ミツウロコでんき」と契約し、電力供給を受けていることが条件です。
ミツウロコでんきは、エネルギー製品や住宅機器を販売するミツウロコグループが提供する、家庭向けの電力供給サービスです。2018年度には、家庭に供給する電気のうち、FITを用いた再生可能エネルギー電力の割合が、大手電力会社よりも多くなるという実績を挙げました。
ミツウロコでんきでは、契約者が24時間365日無料で受けられる安心サポートを提供しています。ただし、このサービスは東北、関東、中部、関西エリア以外の人は利用できません。
停電などの電気トラブルが発生したときには、数千円〜1万円程度かかるような作業を、一定の条件内で無料対応してくれます。
自家消費と売電はどちらがお得?年間収支をシミュレーション
ミツウロコの2種類の卒FITプランがお得か、年間収支をシミュレーションして検証します。どちらがお得なのかを解説するので、ぜひ参考にしてください。
さらに、卒FIT後の余剰電力を自家消費する場合と収支を比べてみましょう。
基本買取プランの年間収支
基本買取プランを東京電力管轄内の人が利用する場合、年間収支のシミュレーション結果は以下のようになります。
【条件】
- 太陽光発電の容量4.5kW
- 余剰電力3150kWh/年
- 買取価格8.0円/kWh
※発電量は設置条件や状況によって変わります
余剰電力をすべて売電した場合
年間収支の目安は1年間で25200円、1カ月で2100円になります。
余剰電力をすべて自家消費した場合(東京電力従量電灯B利用 )
電気代節約額の目安は1年間で約73908円、1カ月で約6159円になります。売電する場合との差額は年間で約4万8700円、1カ月約4100円となり、自家消費するほうがお得になることが分かりました。
ミツウロコでんきセットプランの年間収支
「ミツウロコでんきセットプラン」を東京電力管轄内の人が利用する場合、年間収支のシミュレーション結果は以下のようになります。
【条件】
- 太陽光発電の容量4.5kW
- 余剰電力3150kWh/年
- 買取価格9.0円/kWh
※発電量は設置条件や状況によって変わります
余剰電力をすべて売電した場合
年間収支の目安は1年間で約2万8500円、1カ月で約2400円になります。
余剰電力をすべて自家消費した場合(東京電力従量電灯B利用)
年間の電気代節約額の目安は1年間で約7万3900円、1カ月で約6200円となりました。売電する場合との差額は年間で約4万5600円、1カ月約3800円になるので、自家消費するほうがお得です。
売電よりも自家消費の方が節約できる
太陽光発電で得た余剰電力について、ミツウロコの卒FITプランで売電した場合と自家消費した場合の収支を、比較しやすいように以下の表にまとめました。
プラン名 | 年間売電収入 | 自家消費相当額 | 差額 |
---|---|---|---|
基本買取プラン | 25200円 | 約73908円 | 約48708円 |
ミツウロコでんきセットプラン | 28450円 | 約73908円 | 約45558円 |
このシミュレーション結果からは、自家消費した場合の年間節約額が7万円以上になることが分かります。「基本買取プラン」「ミツウロコでんきセットプラン」、どちらを利用しても、売電する場合と自家消費の差額は年間4万5000円以上になります。
卒FITの電力は、売電よりも自家消費の方がお得です。太陽光発電の電気をムダなく使うようにしたほうが、家計にとってよいでしょう。
太陽光発電の自家消費生活でおこる"良いコト"
卒FIT後の太陽光発電で得た余剰電力は、すべて自家消費するほうがお得になることが分かりました。そのためには、蓄電池を導入する必要があります。
ここでは、蓄電池を導入すると得られるメリットについて紹介するので押さえておきましょう。
太陽光発電の自家消費は家計にメリット
蓄電池を導入すると、太陽光発電で発電した電気を貯めて、発電しない時間帯にあてることができます。蓄電池を活用することで、電力会社から購入する電力量を大幅に抑えることが可能になるのです。
近年は電気料金が全国で値上がりしています。電力会社からの電気の購入量を抑えるほどお得になるのです。
東京電力は、30Aの従量電灯契約で260kWh使用した場合、2018年3月には6721円だったのに対し、一年後には7454円に値上がりしました。1年間で700円以上も高くなっているのは見逃せません。
FITを使っていたときは、太陽光発電の電気を余らせて、売電するほうが家計へのメリットになりました。売電の単価が安くなった卒FITは、電気を売らずに使うほうが節約できるということです。
災害時も電気を使える安全のメリット
蓄電池を導入すると得られる大きなメリットの1つとして、災害時にも電気が使えることが挙げられます。
地震や津波、台風などの災害時に停電が長引き、不便な生活を強いられた人々が多かったことは記憶に新しいのではないでしょうか。
冷蔵庫が使えなければ食品が保存できず、衛生上の問題が発生します。真夏に冷房がつかなければ健康に直結します。
「電気が使えない」というのは、とても深刻な問題なのです。
しかし、蓄電池を導入すれば家電に使える電気を貯めておけます。災害時にも電気が使えます。自宅をいつもの生活に近づけることで、得られるメリットは大きいでしょう。
ミツウロコは卒FIT売電より自家消費がお得
ミツウロコの卒FITプランには、「基本買取プラン」と「ミツウロコでんきセットプラン」の2つがあります。しかし、年間収支のシミュレーション結果では、どちらで売電しても自家消費の節約額のほうが大きくなることが分かりました。
契約条件がやさしい卒FITプランを契約しつつ、蓄電池を活用して自家消費することをおすすめします。
蓄電池の導入にあたっては、安く高品質な製品を選ぶことが大切です。それには、タイナビ蓄電池で手軽にできる「一括見積り」を利用するといいでしょう。
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