ポータブル蓄電池(ポータブル電源)は、世界中で数多くの製品が販売されており、海外製だけでなく日本製のメーカーも多数あり、利用するシーンや目的に合わせてその価格や性能もさまざまです。
この記事ではそれぞれどのような違いがあるのかについてご紹介します。
ポータブル蓄電池日本製と海外製の違い
ポータブル蓄電池の日本製と海外製の違いは、価格と保証です。
価格面では日本製品よりも海外製品が大量生産されている関係で、海外製品のほうが安価である傾向にあります。しかしポータブル蓄電池は、主にリチウムイオン電池を使用することが多いので、安価すぎる海外製品は劣化による発熱や発煙、発火などの危険があり、安全面で心配が残ります。
ポータブル蓄電池にもメーカー保証があります。メーカーにもよりますが、海外製品と比べて日本製品は保証期間が長く、内臓バッテリーの交換や修理サポートなどアフターケアもしっかりしている傾向があります。
安全の証拠? PSEマークとは
電化製品は、品質の問題や誤った使い方をすると、火事や感電などの事故を引き起こす危険性があります。こうした事故を防ぐため、日本では電気用品安全法(PSE)で技術基準を定めており、PSE認証を得た電化製品にはPSEマークが貼られています。
エネルギー密度が高いモバイルバッテリーは発火事故が多いことから、2019年2月よりPSEの申請やマークの表示が義務づけられました。PSEの取得が義務づけられている対象商品においてはPSEマークがないものは製造、輸入、販売ができず、違反するとメーカー・販売店ともに処罰の対象になります。
海外製品の場合、輸入業者がPSEの申請やマーク表示をする必要があります。PSEマークがあるからと言って国産品というわけではありません。
さらに、ポータブル蓄電池はPSEを義務づけられていません。安全性の高い製品であることを証明するために、ポータブル蓄電池でもPSEマークがある製品も増えています。
日本製メーカーのポータブル蓄電池を紹介
ここでは日本製の各メーカーのポータブル蓄電池の代表的な製品についてそれぞれバッテリー容量や性能、特徴について詳しく紹介します。
LACITA ポータブル蓄電池エナーボックス
「LACITA(ラチタ) ポータブル蓄電池エナーボックス」は、電化製品として安全性が認められたPSEマークのついた日本メーカーの製品です。EV車のプリウスでも使用される三元系リチウム電池が使用されており、電源利用での発火などの危険性が低く、安全性に優れています。
またボディは、ビルの外壁や建築資材にも使用される強固な陽極酸化アルミニウム金属が使用されており、災害対策やアウトドアだけでなく、内装工事現場などでも利用されています。価格は5,5000円程度で、バッテリー容量は444Wh。目安としてiPhone利用が最大で約700時間、電気毛布18時間、車用炊飯器が約3回利用できます。
ポータブル蓄電池システムELIIY ONE
「ポータブル蓄電池システムELIIY ONE(エリーワン)」は国内メーカーで国内の自社工場で製品を生産しており、TUV-Sマークを取得している安全で長寿命の「大型リチウムイオン電池1セル」を搭載しているため、高い安全性が確保されています。価格は12万円程度でバッテリー容量は155Wh、重量3kgと非常に軽いのが特徴です。
最大10台のUSB機器を同時充電できて、LEDライトも搭載されているので、アウトドア用としてはもちろん、会議スペースなどで十分に電源が確保できないような場所での電源確保や、災害の緊急時の情報収集ツールであるスマホやタブレット等のバックアップ電源、BCP対策など活用の幅が広いポータブル蓄電池です。
家庭用・業務用ポータブル蓄電システム ESS-P1S1
ニチコン社「家庭用・業務用ポータブル蓄電システム ESS-P1S1」は、ポータブル蓄電池としては大容量の2kWhを搭載しており、突然の停電でも止められない家電がある場合にも万全な備えが実現できます。
世界トップシェアを誇るアルミ電解コンデンサ、高耐電圧化・高周波性に優れたフィルムコンデンサなど、高い技術力と高品質な製品を提供するニコチン製品は非常に安心感が高いです。
価格は40万円を超えますが、その分、大容量かつ高性能、保証も10年あるため安心感は抜群です。2kWhという大容量ながら幅250mm、高さ380mm 奥行550mmの超コンパクト設計、重量は約38kgですがキャスター付きなので女性でも移動は十分に可能です。
ポータブル蓄電池は自分のニーズに合ったものを選ぼう
ポータブル蓄電池は数多くの製品があり、そのほとんどが海外製品ですが、中には日本製もあります。日本製は、国内で生産されたリチウムイオン電池を使用するなど、電化製品の安全性の基準が高いため発熱や発火などの危険性が少なく、PSEマークのついた信頼できる製品も数多くあります。そのぶん価格は海外製品より高い傾向にありますが、なにより安全面を重視できるのでおすすめです。
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