NECの家庭用蓄電池

NECは日本を代表する電機メーカーであり、パソコンやスマートフォン、照明のメーカーとしてもすっかりおなじみの存在です。そんなNECは、実は太陽光発電や蓄電池といった環境エネルギー分野でも高い技術力で信頼を得ています。それでは、蓄電池メーカーとして、NECはどのような製品を製造・販売しているのでしょうか。

ここでは、NECが製造する家庭用蓄電池の特徴やラインナップ。メリット・デメリットについて紹介します。さらに、製品の価格や保証内容、お得に購入する方法についても解説を加えていきます。

高い技術力と信頼のNECの蓄電池の歴史

1899年、日本初の外資系企業として誕生したNECは、100年以上の歴史を誇る電機メーカーで、現在では住友グループに属しています。

NECは特に通信事業などの分野で有名な会社ですが、蓄電池研究・開発も1990年代から行っています。最初のうちは携帯電話や電気アシスト自転車用のリチウムイオン蓄電池の製造を手がけていましたが、2010年には自動車用高性能リチウムイオン二次電池の電極の量産を開始。2011年には家庭用蓄電システムの販売にも進出しました。

NECの蓄電池は国内一貫生産体制をとっており、世界トップレベルの製品生産能力で知られています。また、「日産リーフ」に搭載されるなど、製品そのものの技術力・信頼性についてもすでに証明済みです。

NECの家庭用蓄電池の特徴

NECの家庭用蓄電池には、容量5.53kWhと7.8kWhの2タイプのモデルがあります。ここでは、それぞれの特徴について詳しく説明します。

小型蓄電システム5.53kWhモデル

一戸建て専用・屋外設置タイプの蓄電システムです。業務用使用はできず、一般家庭に特化しています。

小型蓄電システムの特徴は、細やかなモード設定が可能なことです。4つのモードを使い分けることで、ライフスタイルや希望に合った使い方ができます。

通常運転モード

蓄電池を単体で使用する時に使います。電気代を節約したい場合におすすめです。

ピークカット運転モード

蓄電池を単体で使用する時、環境に配慮した使い方をしたい人におすすめのモードです。

グリーンモード

太陽光発電とセットで使用し、電気の自給自足を目指す人におすすめのモードです。

経済モード

太陽光発電とセットで使用します。売電優先モードなので、作った電気をできるだけ売電したい人におすすめです。

さらに、NECが稼働状況を24時間365日チェックして、ソフトウェアの変更・更新をしてくれる「見守りサービス」があるのも嬉しい特徴。手厚いサポートで安心して使えます。

容量も5kWh超あるので、停電時には、合計430kWhの電化製品(液晶テレビ、ノートパソコン、冷蔵庫、LED照明×2、携帯充電×2など)を最長12時間使用できます。一般家庭で、もしもの時への備えをしておきたい人におすすめの蓄電池です。

なお、こちらはすでに生産が終了しているモデルですので、導入するなら早めに検討することをおすすめします。

小型蓄電システム7.8kWhモデル

長期間、安心して使える蓄電池を探しているなら、7.8kWhモデルがおすすめです。家庭用小型蓄電池としては業界最長クラスの保証期間(15年)、見守りサービスと万全のサポートを受けられます。

7.8kWhモデルのスペックやサービスは、容量や保証内容以外はほぼ5.53kWhタイプと同等。モード設定も、5.53kWhと同じ4つのモードから選べます。

静音性が高いのも特徴の一つです。蓄電池内部にファンがなく、作動音が気になりづらい作りになっています。隣近所に迷惑をかける心配がありません。

容量も大きく、停電時には、フル充電の状態なら合計350Wの電化製品(液晶テレビ、ノートパソコン、冷蔵庫、LED照明×10、携帯充電×2など)を約18時間使用可能です。それだけの大容量でも奥行き30cmとスリムで、庭先のスペースを占拠されずに設置できます。

NECの家庭用蓄電池の価格と保証

この段落では、NECの家庭用蓄電池の価格と保証内容について、モデルごとに解説します。

5.53kWhモデル

価格はオープン価格ですので、詳しい価格は各業者に問い合わせましょう。保証については、工場出荷から14カ月の機器保証があります。

注意するべきは、あくまでも「工場出荷日」が保証期間の起算点になっていることです。「購入日から」「設置日から」14カ月の保証があるわけではありません。たとえば、業者に蓄電池が入荷して10カ月保管されていたようなケースでは、実際の保証期間は4カ月しかないということになってしまいます。また、出力保証はありません。

7.8kWhモデル

7.8kWhモデルの価格は、5.53kWh同様、オープン価格です。保証については、機器保証が15年間、出力保証も15年間ついています。出力保証では実質容量の50%が保証されており、容量が実質容量である6.2kWhの半分、3.1kWhを下回った場合には保証が受けられます。

なお、いずれのモデルも、ここで紹介した保証期間はメーカーのものです。その他、販売店が独自で保証をつけているケースもありますので、保証については必ず販売店に確認しておきましょう。

NECの家庭用蓄電池を選ぶメリット・デメリット

NECの家庭用蓄電池のメリット・デメリット

NECの家庭用蓄電池を選ぶことには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。以下の段落で詳しく紹介していきます。

メリットは無償メーカー点検と24時間365日の見守りサービス

NECの蓄電池最大のメリットは、ユーザーサポートが手厚いことです。たとえばNEC独自の「見守りサービス」では、24時間365日NECが遠隔で蓄電池の状態を監視し、異常チェックやシステムの最適化をしてくれます。もし不具合があった場合はアラームが鳴り、直接連絡が来るのでユーザーとしても安心です。

さらに、1年後、4年後、9年後にNECが無償で定期点検をしてくれます。直接点検を無償でしてくれるメーカーは珍しく、ユーザーにとっては大きなメリットといえます。

デメリットはオープン価格で金額が業者によっては高くなること

デメリットとしては「価格がオープン価格であること」が考えられます。NECの家庭用蓄電池は、5.53kWhモデルも7.8kWhモデルもオープン価格です。

オープン価格では販売する側が自由に価格を設定することができるので、同じ製品でも業者によって値段が変わってきます。同じ製品でも、購入後に価格を調べてみたら「他の業者よりずっと高かった」ということもあるのです。

万が一の備えとしての性格も強い蓄電池ですが、同じ品質の製品ならできるだけ導入費用は抑えたいもの。もっとも、工事の質も大切になるので、値段以外の要素もしっかりと検討する必要があります。

複数の優良な業者の中から、もっともよい条件で契約できる業者を見極めましょう。

NECの家庭用蓄電池を安く購入する方法

蓄電池はいざという時の備えでもあるので、もしもの時にすぐ使えないようでは困ってしまいますよね。

この点、NECの家庭用蓄電池はサポートが充実しており、2種類あるモデルのどちらを選んでも安心して使える環境が整っています。万全のサポートで、災害に備えたい人におすすめです。

オープン価格ということで業者によって価格差があるのがネックですが、この点については複数の業者から見積りをとることで解決できます。いくつかの業者を比較検討すれば価格相場もわかりますし、リーズナブルで良質なサービスをスムーズに探せます。

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