家庭用蓄電池は太陽光発電と組み合わせた節電効果や、停電時の非常用電源といった電気を貯蔵する機能に注目が集まり、普及が進んでいます。
ここでは、国内外で家庭用蓄電池を製造・販売している人気メーカーをまとめました。
蓄電池の容量や性能、機能などはメーカーによって異なるため、今回紹介したポイントやおすすめ製品を参考に、自分に合った蓄電池を選びましょう。
蓄電池を選ぶ4つのポイント
はじめに、蓄電池を選ぶときの4つのポイントについて、それぞれ説明します。
- 「太陽光発電との連携」
- 「寿命」
- 「蓄電容量」
- 「停電時にカバーする範囲」
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太陽光発電と連携できるか?
蓄電池には、二つのタイプがあります。
- 太陽光発電とセットで利用できるタイプ
- 電力会社から購入する電気だけを使用して蓄電するタイプ
太陽光発電を設置済みの人やこれからセットで導入しようと考えている人は、太陽光発電とセットで利用できる製品かどうかを確認しましょう。
太陽光発電と蓄電池を上手に併用すれば電気料金の削減につながります。
特に、太陽光発電との相性が高い「ハイブリッド型蓄電システム」には、太陽光で発電した電気を効率的に使えるメリットがあります。
▼ ハイブリッドパワーコンディショナを搭載した蓄電池の詳細については、こちらの記事をご覧ください。
ハイブリッド蓄電池は太陽光発電との相性抜群!万が一に備えつつ電気代を削減しよう
寿命(充放電の回数)は長い?
蓄電池の寿命はサイクル寿命(サイクル回数・サイクル数)とも呼ばれ、充放電できる回数を表します。
充電・放電1セットで1サイクルです。
サイクル数が多いほど、長寿命ということです。
蓄電池は充放電を繰り返していくと、蓄電できる容量が減っていきます。
たとえば、サイクル回数が6,000回の蓄電池なら、6,000回までは初期の容量まで充放電を繰り返すことが可能です。
製品によってはサイクル回数12,000回など長寿命のものもあります。
大まかな寿命年数は「サイクル回数÷365」で割り出せます。
たとえば、1日1サイクルで蓄電池を使った場合には、以下のような計算になります。
- サイクル数2,000回の蓄電池の目安寿命
2,000回÷365 = 約5.4年
- サイクル数6,000回の蓄電池の目安寿命
6,000回÷365日 = 約16.4年
- サイクル数12,000回の蓄電池の目安寿命
12,000回÷365日 = 約32.8年
- 蓄電池を導入するときサイクル数で選んでも大丈夫ですか?
- サイクル数の測定に法的な基準がなく、メーカーによって測定方法が統一されていないため、サイクル数だけでバッテリーの寿命を比較するのは適切ではありません。
- 蓄電池のメーカーが提供している保証内容とは?
- 多くの蓄電池のメーカーは、通常10年から15年の保証期間を設けています。ただし、使用条件や環境に応じた保証内容が異なるケースがあります。
サイクル回数についてはメーカーや機種によって異なるので、購入前に確認しておきましょう。
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蓄電容量は最適か?
蓄電容量によって連続使用できる時間も異なるため、用途に合わせて事前の確認が大切です。
たとえば、大型冷蔵庫を使用している人や電気を使う時間が長い人は、蓄電容量の大きいタイプの製品を選ぶとよいでしょう。
ただし、容量が大きい製品ほど費用は高くなるため、予算も考慮する必要があります。
停電時に蓄電池の電力で同時に使用できる家電の種類や数を把握するためには、前もって各家電の消費電力量を知っておかなければなりません。
蓄電容量の選び方については、以下の記事でくわしく解説しているので参考にしてください。
家庭用蓄電池の容量の目安はどのくらい?万が一に備えてゆとりをもって選ぼう
停電時に家全体で使えるか、家電を限定するか
蓄電池には二つのタイプがあります。
- 「全負荷タイプ」
- 「特定負荷タイプ」
全負荷タイプは停電時に自宅のすべての回路(コンセント)で電気を使えます。一方、特定負荷タイプは停電時に事前に決めておいた一部のコンセントだけで電気を使えるというものです。
どちらのタイプを選ぶかは、
停電時を想定して判断した方がいいでしょう
全負荷タイプ停電時でも普段通り家電を使いたい場合
特定負荷タイプ停電時に電気を使いたい場所や家電を限定できる場合
IHコンロを使用している家庭やオール電化住宅などでは200Vに対応する全負荷タイプのほうが良いかもしれません。
2024年最新!家庭用蓄電池の人気メーカー10選
ここからは、家庭用蓄電池のメーカーごとに代表的な製品をご紹介します。
導入を検討する際の参考にしてください。
長州産業
長州産業のスマートPV Multi「CB-LMP98A」は、コンパクトサイズなので大がかりな工事は必要ありません。CB-LMP98Aは屋内・屋外のどちらにも設置できます。
蓄電容量は9.8kWh、サイクル数が1万1.000回と長寿命です。
単機能型では特定負荷しか選べませんが、全負荷200V対応を希望する場合はハイブリッド型も利用可能です。
型番 | CB-LMP98A |
---|---|
蓄電容量 | 9.8kWh |
重量 | 約102kg |
サイズ | 490×740×295mm |
機能範囲 | ハイブリッド |
停電時 | 特定負荷 |
保証期間 | 15年 |
相場価格(税込) | 1,797,000円 |
京セラ
京セラの「EGS-LM0500」は、蓄電容量5.0kWhで業界最安値の水準です。
高い安全性や長寿命が特徴で、屋内外のどちらにも設置できます。10年自然災害補償に加えて15年工事保証が付いているので安心です。
型番 | EGS-LM0500 |
---|---|
蓄電容量 | 5.0kWh |
重量 | 約64kg |
サイズ | 485×562×280mm |
機能範囲 | 単機能 |
停電時 | 特定負荷 |
保証期間 | 10年 |
相場価格(税込) | 1,650,000円 |
シャープ
シャープの蓄電池システム「JH-WB2021」は、蓄電容量9.5kWhで屋内・屋外両用です。
クラウド上でAIと連携し、家庭ごとのニーズに合わせて蓄電池を制御できます。保証期間は10年ですが、有償で15年に延長することも可能です。
型番 | JH-WB2021 |
---|---|
蓄電容量 | 9.5kWh |
重量 | 約120kg |
サイズ | 560×470×685mm |
機能範囲 | ハイブリッド |
停電時 | 特定負荷/全負荷 |
保証期間 | 15年 |
相場価格(税込) | 3,476,000円 |
スマートソーラー
スマート蓄電-T「SBT3-12B/SBT3-12C」は、蓄電容量11.5kWhの大容量です。分割して運搬できるスタック構造のため、工事費用を削減できます。
塩害地域を含む屋内・屋外に設置できます。製品・災害保証を含む保証期間は10年です。
型番 | SBT3-12B SBT3-12C |
---|---|
蓄電容量 | 5.0kWh |
重量 | 151kg |
サイズ | 770×942×280mm |
機能範囲 | ハイブリッド |
停電時 | 全負荷 |
保証期間 | 10年 |
相場価格(税込) | 1,845,800円 |
ダイヤゼブラ電機
ダイヤゼブラ電機のアイビス7「EIBS7」は、スマートモードにすると1日2サイクル稼働が可能です。
一般的な蓄電池は1日1サイクルなので、EIBS7は蓄電容量7.04kWhでも大容量と同じくらい稼働できます。設置場所は屋外です。
型番 | EIBS7 |
---|---|
蓄電容量 | 7.04kWh/14.08kWh (2台まで併設可能) |
重量 | 約130kg |
サイズ | 580×370×1070mm |
機能範囲 | ハイブリッド |
停電時 | 全負荷型 |
保証期間 | 15年 |
相場価格(税込) | 1,778,000円 |
オムロン
オムロンのKPBP-Aシリーズ「KP-BU98B-S」は、蓄電容量が9.8kWhで屋内・屋外どちらにも設置可能です。
初期の単機能タイプからオプション追加でハイブリッドタイプにもなるなど、ニーズに合わせて自由に機器を組み合わせることができます。
型番 | KP-BU98B-S |
---|---|
蓄電容量 | 9.8kWh |
重量 | 約102kg |
サイズ | 490×740×295mm |
機能範囲 | ハイブリッド |
停電時 | 特定負荷 |
保証期間 | 15年 |
相場価格(税込) | 4,169,000円 |
ニチコン
ニチコンの「ESS-H2L1」には、災害への備えをするために無料の気象警報対応運転サービスが付いています。蓄電容量は12kWh、設置場所は屋外で塩害対応です。
このモデルは少人数の家庭や電気使用量の少ない家庭にはオーバースペックとなる可能性があります。
しかし、太陽光発電と組み合わせることによって、電気代0円生活を目指すこともできます。
ですので2人〜3人のご家庭でも、12kWhの大容量を活用できるでしょう。
型番 | ESS-H2L1 |
---|---|
蓄電容量 | 12kWh |
重量 | 約254kg |
サイズ | 1060×1250×300mm |
停電時 | 全負荷型 |
機能範囲 | ハイブリッド |
保証期間 | 10年 |
相場価格(税別) | 4,200,000円 |
パナソニック
パナソニックの創蓄連携システムS+「LJB2256」は、外壁やベランダなどに設置できる屋側設置型なので室内が狭くなりません。
奥行きの長さを削減したスリムなデザインで、先発のシステムSに改良を加えたタイプがシステムS+です。
型番 | LJB2256 |
---|---|
蓄電容量 | 5.6kWh |
重量 | 約90kg |
サイズ | 619×682×280mm |
機能範囲 | ハイブリッド |
停電時 | 全負荷 |
保証期間 | 10年 |
相場価格(税込) | 2,002,000円 |
Looop
Looopでんち「LP-PKG-HB0101」は、自社開発のAIを搭載している蓄電ユニットです。
全自動でニーズに合わせた売電や買電ができるメリットがあります。非常時には3日間使えるので安心です。
型番 | LP-PKG-HB0101 |
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蓄電容量 | 4.0kWh |
重量 | 約85kg |
サイズ | 476×850×305.5㎜ |
機能範囲 | ハイブリッド |
停電時 | 特定負荷 |
保証期間 | 10年 |
相場価格(税抜) | 898,000円 |
テスラ
テスラ「Powerwall」はコンパクトデザインで、どのような住宅にも合う家庭用蓄電池です。
床置きや壁掛けができる屋内・屋外両用設置型で、国内では屋外・床置きが推奨されています。
型番 | Powerwall |
---|---|
蓄電容量 | 13.5kWh |
重量 | 約114kg |
サイズ | 1150x753x147mm |
機能範囲 | ハイブリッド |
停電時 | 全負荷型 |
保証期間 | 10年 |
相場価格(税込) | 1,290,000円 |
災害対策に補助金対応! 家庭用蓄電池のおすすめ3選
シャープ
第1位:シャープ産業
シャープの蓄電池はすべてハイブリッドタイプで、太陽光発電との組み合わせがバツグン。
蓄電容量は4.2kWh、6.5kWh、8.4kWhと需要の多い容量に絞って製品を展開しているのが特徴です。
また、重塩害地域や寒冷地などでも使える屋内設置タイプも販売しています。
クラウドシステム「HEMS」との連携で環境に最適な電力のマネジメントが目指せます。
- 太陽光発電システムのパイオニアであるシャープは、卒FITを迎えるユーザー向けにパワーコンディショナの交換に伴い蓄電池の導入を推奨しています。
- シャープの蓄電池の価格相場帯は、130万円~190万円程度です。
ニチコン
第2位:ニチコン産業
ニチコンは家庭用蓄電池のトップメーカーとして、コンパクトなポータブルタイプから大容量タイプまで充実したラインナップを展開しています。
ニチコンの「ESS-H2L1」は、安心と便益をもたらす優れた選択肢です。この製品は12kWhの大容量蓄電池を備えており、災害時にも確実な安全対策となります。
さらに、気象警報対応運転サービスが無料で付いてくるため、予期せぬ事態にも即座に対応できます。
- 2.0kWh ポータブル蓄電システム「ESS-P1S1」は、設置工事が必要ないポータブルタイプです。
- 全負荷対応の大容量蓄電池をご希望なら「16.6kWh ESS-U4X1」が向いているでしょう。
- ニチコンの蓄電池の価格相場帯は、110万円~250万円程度です。
オムロン
第3位:オムロン産業
オムロンは体温計などのヘルスケア製品でお馴染みですが、軽くてコンパクトな蓄電池でも注目されているメーカーです。
世界最小、最軽量とも言われるオムロンの蓄電池は、工事費用を軽減できるためコストパフォーマンスにも優れています。また、重塩害地域にも対応可能な製品を展開しているのも特徴です。
- 「マルチ蓄電プラットフォーム16.4kWh」は、大容量でありながらサイズがコンパクトなので設置場所を選びません。
- オムロンの価格相場帯は幅広いのが特徴で、55万円~180万円程度になっています。
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高品質・高容量!産業用蓄電池のおすすめメーカー3選
日立
第1位:日立産業
日立は電力の安定供給や停電時の電力供給のために、太陽光発電システムと連携した蓄電システムを開発、販売しています。
安全性の高い難燃性の素材を使用したリチウムイオン電池や、長寿命の鉛電池などを提供しているメーカーです。
- 産業用「100kW蓄電システム」は、シフト運転をすることで電力ピークを抑える効果が期待できるのが特徴です。
- 太陽光発電との連携で再生可能エネルギーを有効活用できます。
- 平常時には余った電力を活用し、停電時には電力を供給してBCP対策に貢献できるでしょう。
パナソニック
第2位:パナソニック産業
パナソニックの蓄電池開発の歴史は長く、高い技術で製品開発を続けてきた豊富な実績があります。
多様なラインナップを揃えているため、小規模の店舗から大規模な工場まで対応できるのが特徴です。
蓄電システムには[公共・産業用]単相連系タイプがあり、レイアウトが柔軟で屋内外に設置できます。
- 産業用パワーステーションダブルタイプの価格相場帯は600万円~900万円程度
- 産業用パワーステーションシングルタイプは280万円~670万円程度
GSユアサ
第3位:GSユアサ産業
GSユアサの産業用蓄電池は、今後のエネルギー社会を強力にサポートする存在として、多くの業界から注目されています。
GSユアサは長い歴史を持ち、その技術と経験は産業用蓄電池にも活かされています。時代のニーズに応じた製品開発と品質の維持は、多くの顧客からの信頼を獲得しています。
- GSユアサの蓄電池は、高度な品質管理のもと製造されており、長寿命でありながらも安定した性能を発揮します。
- 維持・管理コストの削減が期待できます。
- 現在は、公共産業用に4.5〜100kVA出力の「蓄電システム」をラインアップしています。
【総まとめ】蓄電池の主力メーカー25社の特徴・評価
ACR
ACRは、机の下に入るほどコンパクトなサイズに大容量バッテリーを備える蓄電池の国内メーカーです。家庭にも、オフィスにもカンタンに設置できます。
自動車技術を活かした電池モジュール・電池パック・本体の三重カバーで、安全性を重視した製品を開発してきました。フル充電、フル放電を繰り返しても劣化が少ないため、長期間の使用も可能です。
エアコンや掃除機など起動電力が大きい家電も使えるのが、他とは違うポイントです。
エナックス
エナックスは、オフィスや病院、公共施設などで使える蓄電システムを提供している会社です。蓄電池「PBACシリーズ」は、災害時に持ち運びも可能なポータブル電源として開発されました。
DC出力ができるのが最大の特徴。コンパクトながら、2つの機器へ同時に電気を供給できます。屋内や、移動イベントなどにも最適です。
NEC
日本を代表する電機メーカーであるNECは、リチウムイオン電池の開発において20年以上の歴史があり、高性能な蓄電池を製造・販売しています。家庭用に特化したコンパクトで機能性の高い蓄電システムは、すべての製造工程を国内で行ってきました。
衝撃や高温にも耐えうる自動車技術を採用したことで、安全性と耐久性に優れているのが特徴です。
ユーザーサポートの手厚さについてはNECが抜きん出ています。なかでも、無償で定期点検(直接点検)をしてくれるメーカーは珍しいといえるでしょう。
エヌエフブロッサムテクノロジーズ
1959年設立のエヌエフブロッサムテクノロジーズは、電源や電子部品の開発・製造を行っている会社です。伊藤忠商事やDMMなど、身近なメーカーから販売されている蓄電池を製造しています。
特に、伊藤忠商事が販売する「SmartStarL(スマートスターL)LL3098HOSシリーズ」は、大容量の蓄電池の中でも、よく知られた存在です。エヌエフブロッサムテクノロジーズの家庭用蓄電池は蓄電容量が9.8kWhと大容量です。
ちなみに、平均的な4人家庭が1日に消費する電力は約10kWhです。エヌエフブロッサムテクノロジーズの家庭用蓄電池なら、4人家族が1日に必要とする電力をまかなえるので、災害時の備えとしても心強い蓄電池といえるでしょう。
エリーパワー
エリーパワーは、安全性や耐久性を優先した蓄電池を製造・販売しています。住宅用/産業用に機種を展開し、サイズと容量のバリエーションが豊富です。
家庭用でも大容量の定置用蓄電池から、小型の2.5kWhで室内キャスター付きの「POWER YIILE 3(パワーイレ・スリー)」など、さまざまな製品がラインナップ。使いたいシーンに合わせて選べます。
オムロン
オムロンの家庭用蓄電池は小型で軽量の上に静音設計。屋内に設置しやすく、高変換効率で、耐久性にも優れています。湿気にも強い構造で水滴なども入り込まず、脱衣所への設置も可能になりました。
太陽光発電用ハイブリッド蓄電システムも展開しています。太陽光発電の電気をムダなく自家消費するのに最適です。
京セラ
京セラの蓄電池は、太陽光発電と合わせることでエネルギーを総合的に最適化するのに適しています。
3つの機種は、太陽光の電気を直流で貯める効率重視タイプ、大容量タイプ、必要最小限のコンパクトタイプ。蓄電池ユーザーのライフスタイルやニーズに合わせて選べます。
2020年に発表された「エネレッツァ」は、世界初のクレイ型リチウムイオン蓄電システムです。電解液を電極に練り込むことで、寿命や安全性を高めながらコストの削減も実現しました。
三洋工業
三洋工業は総合金属建材メーカーで、リチウムイオン蓄電池の販売を行っている会社です。太陽光発電と蓄電システムを合わせた「サンライトスクール」は、防災対応に特化した構成。
用途に合わせて16.9kWhから50.7kWhまで増設することも可能で、学校など大型施設向きです。
GSユアサ
GSユアサは産業用蓄電池を製造、販売しています。自動車などの蓄電池で世界的なシェアを誇るメーカーとしてご存知かもしれません。
太陽光発電向けのハイブリッド蓄電池は設備の規模に合わせた機種が選べます。必要な容量を持ちながら、余分なコストと設置スペースを取られません。
シャープ
シャープの蓄電池は、単体でも使えますが太陽光発電と組み合わせても効果的です。家庭の節電と売電を効率よく行えます。
夜間電力を充電して使う、売電に特化する、自給自足を効率よくするという3つのモードが使い分けられます。太陽光発電の余剰電力も利用すれば、節約効果が高まるでしょう。
コンパクトサイズで設置スペースを小さくし、工事の簡略化で設置コストを削減。スリムな屋内用も出ています。
スマートソーラー
スマートソーラーは、メガソーラー事業など大規模太陽光発電の分野に40 年以上も携わってきた企業です。積み重ねた技術を元に、家庭用蓄電システムも自社開発し、展開しています。
スマートソーラーの蓄電システムは、大容量・高性能・高品質でありながら低価格がコンセプトです。
蓄電容量11kWh台と大容量のため、余剰電力をほぼすべてて蓄電し、4人家族の1日の消費電力をまかなうことができます。低価格を実現できるのは直販モデルの強み。特に、太陽光発電との連携で強みを発揮するシステムのため、電力自家消費のライフスタイルと相性がよいといえます。
住友電気工業
住友電工は、世界トップクラス・日本最大手の非鉄金属メーカーとして、1920年以来、高い実績を作ってきました。ワイヤーハーネスや化合物半導体、電子ワイヤーについてはシェアNo.1を占めています。情報通信や自動車などの分野を中心に活躍する一方、再生可能エネルギーの活用にも力を入れており、蓄電技術の開発なども盛んです。
住友電工の蓄電池には、変換効率の高さを特徴とする家庭向け小型蓄電池「POWER DEPO®III」があります。「POWER DEPO®III」はSIIの補助金対象機種です。新機種の「POWER DEPO® H」は大容量のハイブリッド型蓄電池で、 15年の長期保証が付いています。
ソニービジネスソリューション
ソニービジネスソリューションの蓄電システムは、法人向け専用のラインナップです。大容量・高出力の蓄電池に、太陽光発電と連携できるハイブリッド蓄電池。無停電電源装置(UPS)も揃えており、事業の蓄電ニーズの全てが揃います。
ダイヤゼブラ電機(旧:田淵電機)
田淵電機は、電源機器やトランス(変成器)の技術に定評がある電気機器メーカーです。エネルギー関連事業にも力を注いでおり、太陽光発電のパワーコンディショナにおいては住宅用の国内累計シェア1位を誇ります。
田淵電機が展開する蓄電ハイブリッドシステムは「EIBS(アイビス)」シリーズです。2020年からは従来のコンパクトなタイプだけでなく、大容量の蓄電池となった全負荷型のEIBS7(アイビスセブン)もリリースされました。EIBS7は200V出力への対応を業界で初めて実現した機種でもあり、停電時にもエアコンやIHコンロなどを含めた家全体の電力をまかなうことが可能です。
田淵電機の蓄電池システムもSIIの補助金対象となっています。
enenova(株式会社中央物産)
幅広いニーズに応える「enenova」ブランドを立ち上げ、蓄電池システムの開発、販売を行っています。住宅用蓄電池でありながら大容量・高出力に加えてUPS(無停電電源装置)を備えており、停電でも止められない重要家電やパソコンのデータを守ります。
産業用蓄電池のラインナップも豊富で、細かなリクエストへのカスタマイズにも対応できるのが特徴です。個々のニーズに合わせて、サイズや機能を選ぶことができます。
長州産業
長州産業は、住宅関連の機器メーカーとして高性能の製品を展開している企業です。
長州産業が提供する蓄電池は寿命が長く、機器保証期間も15年と長いため、安心して使える点が魅力といえます。
多彩なラインナップの蓄電池を出しており、さまざまなライフスタイルに対応していることも特徴です。
大容量の「スマートPVマルチ」は、ハイブリットタイプか単機能タイプを選べます。コンパクトな「スマートPV」や、前負荷型の「スマートPVプラス」、単機能タイプで特定負荷型の「スマートe-ストレージ」をニーズに合わせて選択できる点も長州産業の特徴です。
長州産業の蓄電池もSIIの補助金対象です。
デルタ電子
デルタ電子は1971年に創業された台湾の電子メーカーです。再生可能エネルギー関連機器にも力を入れており、特に太陽光発電用のパワーコンディショナは全世界で70万台以上の出荷実績を持ちます。
デルタ電子の蓄電システム「SAVeR-H」は、パワーコンディショナ1台で太陽光発電と蓄電池への充電をコントロールできるハイブリッドタイプです。シングルバッテリー(蓄電容量5.6kWh)とダブルバッテリー(蓄電容量11.2kWh)の2機種を展開しています。ダブルバッテリーなら電力容量の多い家庭にも対応可能です。
デンソー
デンソーは10年の長期保証が付いた家庭用リチウム蓄電池を販売しています。11.1kWhという大容量の家庭用蓄電システムでは、停電時に24時間分の生活に必要な電気を供給することが可能です。
また、急な停電に備え、貯めた電力の30%を常に確保できるようになっている仕組みになっています。経済性と環境性それぞれに適した運転モードで、お好みのタイプを選べることも特徴です。
ナユタ
ナユタは医療現場にも使える非常用蓄電システムが充実しています。非常用ポータブル電源などを販売しています。豊富な運用実績を持っているので十分なサポートも得られるでしょう。
ニチコン
ニチコンは家庭用蓄電システムの生産台数を大きく伸ばし、2020年12月時点で国内1位になりました。その理由は、徹底した品質管理で安定した生産を目指しているからでしょう。
ニチコンの蓄電池は、南や酷寒の北海道でも屋外設置が可能。室内リモコンで充電量のチェックや運転モード切り替えが簡単です。太陽光発電とのダブル発電や経済優先モード、環境優先モードなど多彩な運転パターンが選べます。
配線工事要らずで賃貸住宅にも最適なポータブル蓄電池も登場しています。
パナソニック
パナソニックは蓄電池だけで使えるリチウムイオン蓄電システム(住宅用/産業用)と、太陽光発電と併用する住宅用創蓄連携システムを展開。
独自の「壁掛け型蓄電池」は業界初の壁掛けタイプで、設置する場所を選びません。大容量の蓄電池は停電時に自動給電を始める機能を持ち、冷蔵庫やパソコンのように電気を切らしたくない家電に最適です。
ハンファQセルズジャパン
ハンファQセルズジャパンは、韓国の大手企業「ハンファグループ」の日本法人として設立された企業です。太陽光発電の輸入販売事業などを展開しており、住宅への太陽光発電の設置数では、4万6000棟を超える実績を持ちます。
ハンファQセルズのハイブリッド蓄電システムでは、「HQJB-Aシリーズ」が代表機種で、SIIの補助金対象になっています。蓄電ユニットが屋内据え置きタイプなので、屋外に設置スペースが取れない人や家の外のスペースを広く保ちたい人におすすめです。
Looop
Looopは自然エネルギーを利用した電力小売事業を行っている企業です。もともとは太陽光発電のメーカーでしたが、現在では電力事業や蓄電池の販売も手がけています。
Looopの蓄電池「Looopでんち」の特徴は、AI機能を搭載するなど高性能ながら本体価格が100万円を切っており、他社と比較して圧倒的にリーズナブルなことです。また、Looopならではのサービスとして、Looopでんちを導入する人が「Looopでんき」と契約すると、電気料金がお得になるプランがあります。
4Rエナジー
4Rエナジー(フォーアールエナジー)は日産自動車と住友商事によって設立。家庭用蓄電池の製造・販売に、車載用のリサイクルを行っています。4Rエナジーの住宅用蓄電池は、家中の照明やコンセントに対して電気を供給。停電時にもエアコンが使えます。
太陽光発電との併用に適した機能性に加え、12kWhの大容量にもかかわらず奥行き31cmの薄型設計。EV/PHEVの充電器も同メーカーで購入できます。
テスラ
テスラはアメリカの電気自動車メーカーとして設立され、蓄電システムの開発にも力を入れている企業です。低価格の家庭用蓄電池として開発した「パワーウォール」が販売国で人気となり、その後、「パワーウォール2」もリリースされました。
テスラの蓄電池は日本でも2019年に正式発表され、海外で「パワーウォール2」として販売中のタイプが国内販売版の「パワーウォール」となっています。直販方式によって低価格を実現しました。13.5kWhと大容量のため、2LDKの一般家庭が必要とする電力の1日分をまかなうのに十分な製品です。
家庭用蓄電池はメーカーや製品の特徴を見極めて選ぼう!
家庭用蓄電池は、使用目的に叶う製品を選ぶことが大切です。普段の電気料金を節約する、停電時の非常用、太陽光発電と併用するなら自家消費・売電収入増といった、重要視するシーンを明確にするといいでしょう。
メーカーごとの特徴や、蓄電池の容量・大きさ・機能などを総合的に判断し、目的に合ったものを見極めて選ぶことをおすすめします。本体価格と設置費用は販売会社により差が出るケースが多いので、必ず複数業者の見積もりを比較しましょう。
タイナビ蓄電池では複数の設置業者から一括で見積りを取って比較できるので、活用してみてはいかがでしょうか。
蓄電池導入時に利用できる災害時補助金についても情報提供しています。
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