竹原
どうも、タイナビの竹原です。本日もですね、前回に続きまして、蓄電池のスペシャリストの中央物産の三尾社長に来ていただきました。本日もどうぞよろしくお願いいたします。
三尾
お願いします。
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竹原
前回ご説明いただきました、伊佐市の蓄電池を活用した夜間売電モデルについて、ビジネスモデルを詳しくご説明いただけますでしょうか。
三尾
はい。
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前例がなかった「夜間売電型」開発秘話
三尾
まず、太陽光はメガソーラー1.2MWになります。
当時、お客様がですね、36円で契約、電気料金をしていましたが、出力抑制に引っかかってしまいまして、九州電力さんへの売電行為ができないということになりました。
三尾
そこで、出力抑制対策緊急補助金を活用しまして、全量を蓄電して、夜間に流すなら九州電力は受けますよということになりました(笑)。
「そんなことできるわけないじゃん!」っていうことで、プロデューサーみたい方がですね、展示会場の、我々が居たところに来まして。
「こんなことできますか?」って言ったんですけど、うちの担当者は「いや、できるわけないですよ」って断っちゃったんですね(笑)。
竹原
(笑)。だって前例なんてないですもんね。
三尾
ないですね。
たまたまその展示会、私、午後から入りまして、「午前中どんな話だった?」って聞いたら、「いや、こんな話があった」っていうことで、「いや、それは面白いからぜひやろうよ!」っていうことで、僕の方が飛びついたっていうのが、実は結果なんですけど。
九州電力さんとしましては、太陽光とパワーコンディショナーの間に蓄電池をつなげれば接続可能です、と。
ただ、当時あった蓄電池のほとんどが、AC側に付ける蓄電池だったもんですから、いわゆる太陽光のパワーコンディショナーから出たACの電力を蓄電池に溜めて、ACのグリッドに流すという仕組みになります。
これですと、グリッド側の電力も実は充電できちゃうわけですよね。
竹原
グリッド側っていうことは、要は、電線から流れてる電気も蓄電池に溜められちゃうっていうことです?
三尾
はい。図解で詳しく描きますと、「太陽光→パワーコンディショナー→蓄電池→グリッド」だと、グリッドからも充電ができてしまうわけですね。
三尾
これを九州電力は1番嫌がったわけでございますので、太陽光とパワーコンディショナーの間に蓄電池をぶら下げれば接続可能だと言って、「DCリンク」という方法になるんですが。
こちらの方法をデザインしまして、双方向インバータを作ってるメーカーと協議して、この設計を作り上げましたね。これが導入の最大のポイントですね。
竹原
なるほど、なるほど。それって、電力会社さんやメーカーさん達と、すごい苦労されてできあがったモデルなのかなと思うんですけど、結構大変でしたよね?
三尾
パワーコンディショナーの双方向パワコンを作ってるメーカーが非常に少なかったのと、たまたまこの案件を中心にそのメーカーさんと知り合うことができたので、その辺はシンプルに打ち合わせできることになりました。
問題なのはメガという、MWh電池に対して、誰も見たことがないもんですから、「どんな大きさになるの?」みたいな話がありましてね。「いや、設計するとこんなもんですよ」って出すんですけど、「それで収まるんですか⁈」みたいな(笑)。
竹原
(笑)。今ですと、けっこう大規模な発電所で蓄電池をつけてるケースっていうのもあったりしますけど、本当に、三尾社長が携われたときなんて無かったですから、設計図描いたとしても、「本当、これで上手くいくの?」っていうところから始まって。
三尾
妄想の世界から始まってます(笑)。
竹原
そうですよね。
三尾
できてから、実際、ある学校の先生とかが見に来てですね、「こんなサイズでこの量が入るんだ!」みたいな。日産リーフベースで言うと、何千台分っていう話になりますのでね。
竹原
そういったことで、誰もご経験されてないことをやられたっていうことも御社の今の知名度につながっていたりしますよね。
三尾
おかげさまで、なってます。
竹原
三尾さん、何点かちょっとご質問があるんですけどもいいですか?
1つ目が、日中、その発電する電気を蓄電池に溜めて、決まった時間に売電するっていうことですけども、その売電する電力っていうのは、均等に売電するようになってるんですか?
三尾
均等の定格で出します。
竹原
なるほど、なるほど。それもある意味、電力会社さんから「こういった条件だったら売電していいよ」っていう、その条件の一つだったっていうことなんですかね?
三尾
いや、電力会社さんは単純にシフトチェンジするだけだったと思ったので、太陽光のブレっていうのは当然計算済みだったと思うんです、グリッドに関しての影響自体。
でもこちらが「定格で出します」って言ったもんだから、逆にびっくりしちゃって(笑)。「それって発電所じゃん!」みたいな(笑)。
だから、九州電力のある役員の言葉を借りると、「これが太陽光発電所の未来だよね」って言ってましたね。
竹原
そうだったんですね。ちょっともう1つご質問なんですけども、先ほどのお話で太陽光→蓄電池→パワーコンディショナー、あと電線っていう流れだと思うんですけども。
これって間に蓄電池を挟むことで、どうしても、太陽光からパワコンという普通の従来のモデルでも若干のロスって発生するじゃないですか。
これ、蓄電池を間に挟むっていうことになると、更にロスとかって出たりしないんですか?
三尾
2015年当時の設計のパワコンでしたら、やっぱり5%ぐらいは出ましたね。太陽光のパワコンロス、プラスして5%ぐらいは出てますので、合計10%ぐらいはやっぱり出ますね。
竹原
なるほど、なるほど。三尾さん、ご説明ありがとうございます。
このチャンネルっていうのは投資家さんがいらっしゃるので、三尾さんが代表を務められておりますエネマンのような、蓄電池を活用した投資の新しいモデルっていうのは、投資家さんも携われそうなビジネスモデルとかってあったりします?
三尾
ありますよ。あります。
竹原
本当ですか?
三尾
はい(笑)。
竹原
ありがとうございます。そしたらですね、ちょっと次回、またお付き合いいただきまして、そちらについてもご説明いただければと思います。本日の動画は以上とさせていただきます。ご視聴並びにチャンネル登録よろしくお願いいたします。
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